面白かった「老いの流儀」・・・中央公論8月号の特集です

*以下ヤマレコの日記にも掲載した記事です

「棺桶まで歩こう」の萬田緑平医師、「ココイチ」創業者の宗次徳二さん、91歳現役小説家の筒井康隆さん、いずれも、面白いインタビュー記事でした。

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・萬田医師は、元は大学病院外科医で、現在は「緩和ケア 萬田診療所」院長さん。末期がん患者のみを受け入れ、緩和治療はもちろんするが、「いつか死ぬことを受け入れる。その上で、最後まで元気に歩くというのが診療所の方針です。」とのこと。ちょっと本当かと思うのは、「たいていの末期ガン患者は、抗がん剤も点滴もやめて、自宅に帰って食事をすれば、歩けるようになるんです。」という話。もちろんただ歩けばいいのでなく、よちよち歩きではかえって筋肉を傷めてしまう。「まだ健康に歩ける人ならば、まず背筋を伸ばして、歩幅をしっかりとって歩くことを意識したほうがいい。」という話。7ページのインタビュー。

・「ココイチ」創業者の宗次徳二さん。なんと孤児で養父母は離婚し、引き取られた養父は競輪にはまり極貧の少年時代を過ごしたとか。高卒で就職し、不動産関係で働き21歳で結婚、独立。喫茶店を開業し繁盛し、カレーの出前を始めて、30歳でココイチを開業した。その後の隆盛はご存じのとおり。しかし、若干53歳で会長職を引退。役員も一切降りた。老後をどうしようかと妻と相談。通帳を見て「これは『一時預かりのお金だね。私たちのお金じゃないよね」という妻の言葉が腑に落ちたという。すべてを世のため人のために使おうと決意し、NPOを立ち上げた。「宗次ホール」という音楽ホールを名古屋に作った。日々の暮らしは、78歳の今、朝の4時起き、6時から近所の清掃2時間、ホールで客の出迎えと見送りなど。遊びや買い物にはほとんど興味がないとか。なんともすごい人、すごい生き方。


・筒井康隆さん。インタビューのタイトルは「91歳、今も探求する筒井文学の新境地」。2024年に自宅で転倒し寝たきりになったあと、リハビリを経て高齢者施設に夫婦で入居。今も毎日小説を書いておられる。とっても元気でユーモラスなインタビュー内容だった。時々奥様と外食をされ、「妻と食事に行くときは必ず、今着ているようなスリーピースで出かけます。…パリッと身だしなみを整えた方が晴れやかな気分になると思いませんか。」筒井康隆は若いころはずいぶん読んだけど、一時期難しくなってすっかり離れてしまったら…筒井さん「挑戦的な作品であればあるほど、コアなファンは沈黙します。…古参の読者ほど、わけがわからず戸惑うのでしょうか。」すっかり読まれてしまってる。

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以上三つのインタビューを紹介したけど、他も面白い記事あり。ヴァンスの後ろ盾ともいわれるパトリック・デニーンと宇野重規他の対談「『ポストリベラル』の社会モデルは日本だ」は、朝日のインタビュー記事を詳しくし、解説加えたような内容。

うちの図書館では、雑誌は一か月たたないと借りられないので、ひと月遅れの紹介でした。内容については、誤解誤読もあるかもしれないので、雑誌でご確認くださいね。

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