名作「日の名残り」をNHKBSで再視聴。やはりアンソニー・ホプキンスはすごいですね。
エマ・トンプソンという女優さんも、この映画で主演女優賞のノミネートにあがったとか。どちらも本当の演技派です。
原作はカズオ・イシグロの同名小説。イギリスの最高栄誉のブッカー賞をとった作品ですが、大変地味な小説で、もちろん筋は面白いんだが、一般受けするかというとどうか。第二次世界大戦前夜、ナチスにひそかに協力をしようとする貴族の館で夜な夜なパーティが行われている。その家の執事=監督者がアンソニー・ホプキンス、女中頭がエマ。二人は各国の賓客をもてなし、パーティと会議が滞りなく進むよう、見事に取り仕切っていく。その後の歴史の流れと合わせて、アンソニーとエマの関係も次第に変わっていく。二人がお互いを想う気持ちも、控えめに、抑えられながら、それは見事に表現される。移りゆく時代の大きな流れと、昔気質の老いた執事と、まさにタイトルとおり昔日の名残りが、画面の奥にとどまっているよう。静かな傑作です。何度見ても、二人の演技はいい。
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