この冬休み(といっても年中休みなのだが)、図書館閉館の一日前にミステリーをたくさん借り出してきた。ネットで面白い名作ランキングをチェック。第一作目は乾くるみの『イニシエーション・ラブ』。叙述ミステリーの傑作との評判。本の裏拍子には、「最後から2行目(絶対先に読まないで!)で、本書は全く違った物語になる」なんて書かれているので、えっこらと読んでみましたが…見事にひっかかった💦
ちなみに2005年の本で結構古い。なおかつ2015年頃に松田翔太と前田敦子で映画化されています。惹句が『140万人が恋をした。140万人が騙された』でした。
全250ページ超の小説は二つに分かれていて、前半はサイドAとして、大学生でちょっとうぶな鈴木君と清楚な歯科衛生士の成岡繭子の恋の話。合コンから海水浴へ、そして二人で会うようになって、幼い二人の恋が燃え上がっていく。後半のサイドBでは鈴木君が東京本社に研修のため転勤となり、遠距離恋愛が始まることに。すっかりたくましくなった鈴木君で、会社でも活躍を始め、やがて同じ新人の女性石丸美弥子に恋心を抱かれるようになる。繭子の妊娠が発覚してしまい、ストーリーは修羅場に…
えーっと、何を読まされているんでしょう。これミステリーじゃないじゃん。恋人どうしのありふれたデートとかベッドシーンとか、修羅場とか、若いからこういうのはあるんだろうけど、まあ大した話じゃないんだけどな~。と読み進めていくと、なんだか少しずつ違和感が…そして、衝撃のラストシーンがまっていた。え?え?え?という感じになります。すれたミステリーファンなら引っかからない人もいるかもしれないが、こちらは素人なので見事にやられました。というか、何がなんだかわらない、「お前は誰だ?」みたいな感じ。
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はい、このあたりでやめておきますね。以下10行下に、ネタバレサイトの案内と、私の疑問を少し書いておきます。本を読みたいと思った方は絶対に見ないで。読んだ方のみ、チェックしてみてください。
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おすすめかどうか、ミステリーファンなら、まあ読んでおくといいのかも。ちなみに2005年の本で結構古い。なおかつ2015年頃に松田翔太と前田敦子で映画化されています。惹句が『140万人が恋をした。140万人が騙された』でした。
非常に複雑で絶妙な叙述トリックなので、二度読みしないと多分全体像がわからないでしょう。以下のサイトで、相当詳しく解説しています。個人ブログのようですが、なかなか詳しい。
私の感想と違和感:
①サイドAでは、まゆが「タック…」のところで、ズボンのタックの話につなげたあたり、ちょっと違和感があったのだが、あとでなるほどねと思った。
②便秘の話。手術とか入院とか、若い子がそんな話するかなあと思ったあたり。
③サイドBで、鈴木くんの大学時代の専攻が数学だったはずだが、うーんと物理だったっけ。
④鈴木くん、まゆに鍛えられてずいぶんおしゃれになったんだな。自分一人だけブランドもののスーツ着て出勤したりして。
⑤鈴木くん、こんなに荒々しい、攻撃的になったんだ、ちょっと変わりすぎだよ。
などなど、その都度違和感があるのだが、それでも流れは不自然とまでは言えずそのまま読んでしまう。そして、
⑥最終ページで一気に、違和感が広がって「なにこれ、変だ~」となって、最後の2行で、え、え、え?、で終わるのである。たいていの人はそうなるんじゃない?
⑦あとは、ネタバレサイトで調べたり、再度読み直したり。自分も両方やりました。再読は怪しいところだけを読めばいいのでそんなに時間はかからない。でも再読を詳しくやればやるほど、いろいろなことがわかってくるかも。
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