焼石岳でクマに遭遇 1300mで撤退

ct1200m付近でまだ咲いていたキヌガサソウ
ウメガサソウ
ヒオウギアヤメは、下の沼の方はもう終盤で、雪渓付近がいま盛り
オニシモツケの道 7月に入ると焼石はプチジャングル状態になり、より自然度が高まります。雨後はズボンだけでなくシャツも結構濡れる感じ
つぶ沼分岐付近から、雪渓跡はリュウキンカがまだ現役で見られます
今日のメインはこれ シナノキンバイ
あちこちに咲いています。キンバイの仲間ではなく、キンポウゲの仲間ですが、キンポウゲのように花弁が光ってはいません。花もかなり大きいので見分けがつきます。
ミヤマツボスミレ ニョイスミレの高山型 色が濃く背も高いし花もやや大きい
ガスがでてきた雪渓 氷化してかなり滑ります。スプーンカットに足を乗せれば登りはなんとか登れるが、下りは結構苦労しました。チェーンスパイクくらいあれば安心。あと10日くらいで消えそう。
大雪渓付近のヒナザクラ
ガスが濃くなってほぼ見えなくなってきて、初めてだと多分GPSがないと道がわからないと思う。
キソチドリ
下山時、中沼で一休み 岩出山のソロの男性とお話

クマに遭遇した件

この日は曇りの予報で、花を見るくらいなら問題なく歩けるだろうと思い、焼石にでかけた。イチゲのシーズンは終わったので、8時半の段階で車は6台のみ。焼石ピストンなので4時までには下山できるだろうと出発。

予想に反して、霧がかかり中沼、上沼あたりも湖面に霧が立ち込める感じ。見通しはあるので、淡々と登っていき銀明水で一休みしてから、大雪渓に向かった。雪を渡るのはここ一か所のみ。木道の端から雪渓が始まるが登りで20mほど、横に30mほど移動する感じだろうか。このあたりから霧雨で見通しが悪くなる。雪渓の出口がわかない状態。初めてで、アイゼンがなければここで撤退する選択もあり。二人組の方も雪渓でやめて戻ってこられた。我々もアイゼンをもたなかったが、とりあえずツボ足でステップを切りながら、ストックを頼りに登った。その後、藪のではじめた細い岩々の道を登っていった。

クマに出会ったのはct1300mあたり。登山道を登っていく後ろ姿が見えた。約15mくらい前。お尻だけが見えたのだが、それほど大きいという印象ではなかった。立ち止まり、静かに下がる。ザックにさしていた熊スプレーをとり、安全装置をはずして右手に持ち待機。あたりはガスで我々も体がかなり濡れてきたので、このあたりが潮時と判断し、下山を選択。スプレーを持ったまま、時折振りかえりながら降りた。100mほど降りたところで、二組4人ほどが下山されてきた。クマに会わなかったかを聞いたら、そういえば登山道脇をごそごそと動いていたのがいたという方が一人。あとは気づかなかったとか。小屋まで下りて、さらに二人が下山されてきたので、お話したら気づかなかったとのこと。ちなみに山上の天気をお聞きしたら、ガスで何にも見えずとのことだった。

この日は銀明水までのミズバショウ群生地4か所ほどで、あきらかにクマが寝そべった跡があり、やはりちょっと危ない印象があった。鈴を鳴らしたり、見通しが悪いところでは声をだしたりしながら気を付けて歩いたが、まさか登山道真ん中にいるとは思わなかった。まあこういうこともあると改めて気を引き締めることに。
ちなみにこれくらいの距離でクマにあったのは15年ほど前の秋田焼山のとき。やはり木道を登っていく大きなクマに会い、向こうが振り向いて脇の藪にはいっていったという経験。近くで見たのはあれ以来なのだが、最近のクマの事故を見聞きするに、やはり最近はちょっと怖いなと思うようになってきた。お互い気を付けたいところです。

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