船形山のブナを守る会の小関さん。詩集をだされていて、これが無明舎からの四冊目。2017年3月10日の出版だが、大崎市図書館で本日新着本の棚に立ててあった。さっそく借りだして一気に読む。
力強く、美しい詩の言葉で、「農」のこと「生命」のこと、「自然」のこと、「ふるさと」のことが語られている。ずっと農業をやってこられ、地に足の着いた生き方。そして深い人間の「知恵」に満ちた言葉。本当に胸に響く。表紙の裏にある「慈悲」という短い詩;
漁の人は
海で
農の人は
田畑で
林の人は
山で
死ねる
在所がある
ああ、生も死も、自然とともにある、あったのだなあと思う。自分は漁の人でも農の人でも林の人でもないから、死ぬ場所はないんだろうか。
小関さんは画家でもある。「台風に踊る稲」はこんな絵だけで描かれている。
こんにちは カイエです
返信削除小関さんの詩集、私も借り出して読んで見たいと思います。
堤未果氏の著書「デジタル・ファシズム」のあと「日本が売られる」に取り掛かっているところです。私には横好き物好きのくせがあり、吉本隆明の「全南島論」という本を図書館に予約しましたら、大崎市図書館所蔵本が届きました。菊版の589㌻に唖然としましたが、なんとか読了しました、まだ手元にあります。読書は自分の無知の無尽蔵を教えてくれるばかりです。もはや自身の無明は諦めて、できるだけ自然態の生活を心がけようかなとも考えていまるところです。芥川賞は十日発売の文藝春秋で読みました。佐藤さんも井戸川さんも凄いなぁ、と思わされました。
カイエさん、いつもコメントありがとうございます。堤さんは読まれましたね。この人の本は新書でたくさん読めるのでありがたい。たくさんの情報を流してくれる人です。
削除文藝春秋で二冊読まれたのですね。さすがカイエさん、早いです。私は、この二作、今一つ食指がわかず、まだ読んでいません。女性のほうは多分読むかもしれない。
震災を扱った小説は、これまでたくさん書かれました。その中でも、多和田葉子や小川洋子、そして全米図書賞をとった柳美里の「JR上野駅公園口」なども含めて、今一つなのはなぜだろうと思っていたところです。理由は考えられるのだけど、あまり言葉にしたくないことなので、やめておきますが。
吉本隆明は、何がきっかけで読まれたのでしょう。私も昔は結構読みましたが、この「全南島論」という本は、知りませんでした。吉本は著作が多いですからね。代表作の「共同幻想論」は若かったから読み通したけど、今なら無理かも…時事的な政治評論はどれも面白かったですね。そして何より、彼の現代詩が好きでした。
全南島論、何がキッカケだったのか、ついこの間の事なのに思い出せないでいます😅耄碌しています。もしかしたら宮本常一の旅学からかもしれません
返信削除ああ、宮本常一、私も好きでしたよ。忘れられた日本人は名著でしたね。柳田と宮本と、日本の民俗学を表裏から支えた人たち。これからは読まれることもだんだんと少なくなるのではと思います。宮本や柳田が研究した時代の日本人から、もうあまりに遠くにやってきましたね。
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