庭の小さな春 2023/2/12

 いつのまにかネコヤナギ 去年二本植えてみた。
花の少ない時期、玄関にさしておくのにちょうどいい感じ。
俳句では春の季語

猫柳叱咤は胸にかへるばかり   /加藤楸邨
あたたかや皮ぬぎ捨てし猫柳   /杉田久女
みほとけへひとづかみづつ猫柳  /伊藤敬子
猫柳お洒落な色のバスが来る  /大島登美子
猫柳酒あツさりと止められし /久保田万太郎
ねこやなぎ音楽の尾のきらめきて/正木ゆう子

何となくほっとする俳句が多いのだけど、これはやっぱり季語の持つイメージでしょうね。

自作の俳句をひとつ
うふうふとわが子の秘密ねこやなぎ

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庭の日当たりのいい片隅でフクジュソウが開花。一番最初に咲きました。雪割草もクリスマスローズもスノードロップもみんな雪の下です。
福寿草は正月の季語です。

日のあたる窓の障子や福寿草     /荷風
あらそはぬ国いたゞくや福寿草    /蓼太
福寿草母の嫁の座永かりし    /小野克雄
日本のここが要の福寿草    /宇多喜代子
妹が欲しいといふ子福寿草    /岡本一代
美しき老にありたし福寿草    /串上青蓑
福寿草遺産といふは蔵書のみ   /高浜虚子
妻の座の日向ありけり福寿草   /石田波郷
地の果に咲きほほけゐし福寿草  /稲畑汀子
音もなく日はかがやけり福寿草  /仙田洋子
福寿草ひらききつたりまぶしかり /細見綾子
福寿草咲いてもわたしは嫁きませぬ/八木三日女

コメント

  1. うふうふとわが子の秘密ねこやなぎ 
    秀句と思います カイエ   

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