異常気象と古川の洪水ハザードマップ

 古川の洪水ハザードマップ

https://www.city.osaki.miyagi.jp/shisei/soshikikarasagasu/somubu/bousaianzenka/2/7/3814.html


古川市街地の南西部の地図です。赤味が強いところが洪水危険が高いところ。今回ニュースにでてくる矢目(やのめ)地区は左の〇で囲んだあたり。よく水がつく西新井地区は中央の〇です。上部の〇は中新田街道で陸羽東線のこ線橋あたり。ここも水没しました。

中央部を流れる大きな川が鳴瀬川支流の多田川で、これに西新井を流れる大江川や矢目を流れる名蓋川などがつぎつぎ合流してきますが、このあたりが、宮城県も力をいれて洪水対策をやっている箇所です。

ちなみに古川中央部は比較的土地が高いので、洪水被害は少ないのですが、東の江合川や新江合川に近いほうは、今回も水がついています。
今回はこの三か所を水がほぼひいたあと7月18日に見に行きました。矢目地区はさすがに一部の水田がまだ水没している様子ですが、あとはほとんど水はひいています。

*7月19日朝9時現在で、人的な被害がほとんどないのは不幸中の幸いです。堤防決壊が一気に来たわけではなかったのが救いでしたね。今朝も、山口と九州北部に線状降水帯ができているとのこと。大きな被害にならないことを祈ります。

*この水害は、おそらくこれからも続くでしょう。知事もTVニュースによれば「抜本的」対策が必要と述べています。つまり堤防を高くしても、結局弱いところが壊れるだけで、河川を掘り広げるなり、遊水地をもっと作っていったりなど、大掛かりな土木工事が必要ということです。鳴瀬川と江合川、吉田川などとそれにそそぐ支流がとても多い大崎平野ですので、相当の財政負担になることも考えられます。地方行政はとにかく予算のことがあるので、なかなか手が回らないでしょうね。残念なことですが。

*ヨーロッパが熱波に襲われているというニュース。あのイギリスでさえ、今日は40度を超えるのではという予想。スペイン・ポルトガルが47度になり、このところ1000人の高齢者がなくなっているというニュースです。異常気象、地球温暖化にうまく対処できなければ、次の世代はありません・・・
これこそ「人新世」が抱える最大の矛盾で、経済の発展と地球環境の悪化という矛盾に対し、どうバランスをとっていくか、それを考えられる人が新しいリーダーになるべきでしょう。いまの日本の政治状況は、政治家もそれを選ぶ有権者も残念ながら「劣化」がみられるので、なかなか「公益」「未来」といものを考えるのが難しい時代になりました。


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