梯久美子さんの「書くこと、生きること」を読むまで、この有名な写真家のことを知らなかった。石内都さん、1947年生まれの女性写真家。ウィキによれば『皮膚や衣類と時間とのかかわりをテーマにした写真を撮り続けており、代表作に広島原爆で被爆した遺品を被写体とした「ひろしま」、フリーダ・カーロの遺品を撮影した「フリーダ 愛と痛み」など。ニューヨーク近代美術館等に作品が収蔵されている。』とある。
「ヒロシマ」の企画を示されたとき、自分にはできなと思ったが、現地を訪れて、博物館で被爆時の少女たちが身に着けていた衣類がそのまま、色も鮮やかに保存されているのを見て、これは自分が撮らなければと思ったという。
戦争と原爆の悲惨を直截に訴えるというモチーフではなく、このとき、その場所で生きていた少女たちに「命」「生」の輝きを映し出すことのみに専念したのであろう。無言で、無口で静かな哀しみと少女たちの笑い声が聞こえてくるようだ。
梯さんの本では、これと「Mother's」が紹介されていた。図書館では、閉架書庫にあったのでリクエストして出してもらった。東京写真美術館で本物が見られると思うが、なかなかいく機会はない。
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