「十角館の殺人」綾辻行人(講談社) ネタバレなし

夏の雨の日に読んだミステリー。本格物の達人と言われる綾辻行人のデビュー作にして代表作の「十角館の殺人」を初めて読んだ。なるほど、評判が高いのがわかる。密室殺人で本格物で、謎解き中心。まあその分リアリティは犠牲になっているのだが、たとえばクリスティやクイーンなどの謎解き推理小説のような、犯人捜しがメインの推理小説としては、第一級の作品だと思った。よく言われる「衝撃の一行」が最後の方にあって、確かに「えー!?」と声を上げたわけで、たいていの読者はびっくりするのでは。1987年初版の古い本だけど、本格物なので、スマホや携帯のない時代の話。

九州に角島という離島がある。かつてこの島の十角館で4人の人が亡くなった放火殺人事件があった。その事件に関心を持つ、ある大学のミステリーサークルの7人がこの下界から孤絶した島で一週間を過ごそうとやってくる。
大学生たちは、初日から殺害予告にあう。「第一の被害者」「第二の被害者」と最後の被害者と、探偵と犯人、計7枚のプレートを見つける。そして殺人が予言どおり実行される。一方、この遠征に参加しなかったサークルの他のメンバーにも、怪しい手紙が次々と届き、二人のメンバーがこの島の過去の事件に興味を持って、背景を調べるようになる。
物語りは、島の中で次々に起こる事件と、真相解明に走りまわる他のメンバーの話が交互にでてくる。

殺人場面や死体描写がけっこうグロいので、覚悟して読んでください。一気読み確実。私も450ページの文庫だけど、一日で読んでしまいました。暇なときどうぞ。日本のミステリーベストワンに推す人も多いとか。




 

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