NHKのおはようにっぽんの東北ローカルに紹介された川村有史さん。青森生まれの若い歌人のようで、ちょっと興味があって、歌を調べてみた。ネットではあまりうまく探せず、個人ブログで扱われていたものを孫引き:
オリックス楽天アコム武富士母は貧乏なので歌を聴いてる
ヘッドスピンずっと回ってヘッドスピン止まらないことが美しい夜
父親がコンビニエンスストアから持って帰ってくる生パスタ
傘を差す人が歩道に立っていて陽が射したので日傘の人に
とびだすなキケンぼうやが飛び出ていて猛暑日続けばいいと思った
僕にでもわかる星座が描いてあるあれはたしかカシオペヤ 確か
ぼくの横を速い二輪が抜けてって前のセダンがパトカーになる
友達のジュニアが話しかけてくる親とは違うサイズで僕に
行進はたぶんそれなりにできる子どもの僕がやったのだから
はたらいてシャワーを浴びる日々あるある 緑地公園にふえる紫陽花
いわゆる今風の短歌です。穂村弘が悪いわけじゃないが、こういう歌をどんどん作っていく若い人がたくさんいるけど、いずれ短歌の本流について学ぶことになるはず。そのとき、歌はどうかわっていくのかが楽しみ。
番組では、川村が短歌を書くきっかけになった一冊の本を紹介していた。
「生きための短歌」 南 悟(岩波ジュニア新書)2009年11月20日初版
この本は自分も以前ネット上で紹介したことがあった。
https://www.yamareco.com/modules/diary/4477-detail-7210
高校生の作る短歌のストレートな実感が、それを指導する先生の熱意とともに伝わってきてちょっと感動もの。特に阪神大震災を取り上げた部分は涙なくしては読めないものだった。
コメント
コメントを投稿